【富山県立高校入試・数学対策】小問集合
今回は、富山県立高校入試の数学で見られる小問集合を取り上げます。計算、方程式、関数、規則性、確率、作図まで、短い時間で正確に処理する力を確認します。
基本問題が中心ですが、符号の処理、解の書き忘れ、選択肢の見落としによって差がつきやすい分野です。必要な途中式や判断の根拠を残しながら取り組みましょう。
この記事では、実際の過去問をそのまま掲載するのではなく、過去数年分の出題傾向をもとに、当塾が独自に作成した予想問題・類題を紹介しています。
今回の予想問題
次の各問いに答えなさい。必要な場合は、途中の計算を残しておきましょう。
問1 正負の数の計算
−8−(−3)×4
問2 文字式の計算
12a3b2÷(−3ab)
問3 平方根の計算
√75−2√12
問4 式の整理
3(2x−5)−2(x+4)
問5 連立方程式
次の連立方程式を解きなさい。
問6 2次方程式
次の2次方程式を解きなさい。
x2−5x+6=0
問7 関数の増減
次のア〜オの関数のうち、x>0の範囲で、xの値が増加するとyの値も増加するものをすべて選び、記号で答えなさい。
問8 規則性
同じ大きさの正方形を、下の図のように横一列にすき間なく並べます。正方形をn個並べるとき、必要な棒の本数をnを使った式で表しなさい。
問9 確率
袋の中に、赤玉が3個、白玉が2個入っています。この袋から玉を同時に2個取り出すとき、2個が同じ色である確率を求めなさい。ただし、どの玉が取り出されることも同様に確からしいものとします。
問10 作図
下の図のような三角形ABCがあります。辺ABと辺ACの両方に接し、中心が辺BC上にある円の中心を作図し、その点をOとしなさい。
ただし、作図には定規とコンパスを用い、作図に使った線は消さずに残しなさい。
正解
- 4
- −4a2b
- √3
- 4x−23
- x=3、y=1
- x=2、3
- ア、エ
- 3n+1本
- 2/5
- ∠BACの二等分線と辺BCとの交点O
解説
問1 乗法を先に計算する
−8−(−3)×4では、加減より先に乗法を計算します。
(−3)×4=−12
−8−(−12)=−8+12=4
負の数を引くときは、加法に直して符号を確認しましょう。
問2 係数と文字を分けて整理する
係数は12÷(−3)=−4です。同じ文字の除法では指数を引きます。
a3÷a=a2
b2÷b=b
したがって、答えは−4a2bです。
問3 根号の中を簡単にする
√75と√12を、それぞれ根号の中に平方数が残らない形にします。
√75=√(25×3)=5√3
√12=√(4×3)=2√3
√75−2√12
=5√3−2×2√3
=5√3−4√3
=√3
同じ根号をもつ項に直してから、係数をまとめます。
問4 かっこの前の数をすべての項にかける
3(2x−5)−2(x+4)
=6x−15−2x−8
=4x−23
−2(x+4)を展開するときは、xにも4にも−2をかけます。符号の処理に注意しましょう。
問5 2つの式を加えて文字を消去する
2x+y=7とx−y=2を辺々加えると、yが消去できます。
3x=9
x=3
x−y=2にx=3を代入すると、3−y=2なので、y=1です。
よって、x=3、y=1となります。
問6 積が0になる形にする
x2−5x+6=0
(x−2)(x−3)=0
したがって、x−2=0またはx−3=0です。
よって、x=2、3となります。2つの解を書き忘れないようにしましょう。
問7 x>0での変化を一つずつ確認する
アのy=3x+1は傾きが正なので、xが増加するとyも増加します。
イのy=−2x+4は傾きが負なので、xが増加するとyは減少します。
ウのy=6/xは、x>0ではxが大きくなるほどyは小さくなります。
エのy=x2−1は、x>0ではxが大きくなるほどx2も大きくなるため、yも増加します。
オのy=−x2+3は、x>0ではxが大きくなるほどyは小さくなります。
したがって、条件を満たすものはア、エの2つです。
問8 最初の4本と、増える3本に分ける
正方形が1個のとき、棒は4本必要です。正方形を右に1個増やすたびに、共有する1辺を除いた3本が増えます。
4+3(n−1)
=4+3n−3
=3n+1
したがって、必要な棒の本数は3n+1本です。
問9 全体の場合の数と、同じ色の場合を数える
赤玉を区別して赤1、赤2、赤3、白玉を白1、白2と考えます。5個の玉から2個を選ぶ組合せは、
5×4÷2=10通り
です。
赤玉2個を選ぶ組合せは3通り、白玉2個を選ぶ組合せは1通りなので、同じ色になるのは合計4通りです。
4/10=2/5
よって、求める確率は2/5です。
問10 2つの辺から等しい距離にある点を考える
円が辺ABと辺ACの両方に接するためには、円の中心から辺ABまでの距離と、辺ACまでの距離が等しくなる必要があります。
角の2辺から等しい距離にある点は、その角の二等分線上にあります。そこで、∠BACの二等分線を作図します。
- Aを中心として、辺AB、辺ACの両方と交わる円弧をかく。
- 円弧と辺AB、辺ACとの交点を、それぞれ中心として同じ半径の円弧をかく。
- 2つの円弧の交点とAを結び、∠BACの二等分線を作図する。
- ∠BACの二等分線と辺BCとの交点をOとする。
Oは辺ABと辺ACから等しい距離にあり、さらに辺BC上にあるため、条件を満たす円の中心になります。
この問題で身につけたいポイント
- 計算の順序と符号を意識し、基本問題を正確に処理する。
- 関数や確率では、選択肢や場合の数を一つずつ確認する。
- 作図では、求める点がどの条件を満たす点なのかを言葉で整理する。
まとめ
小問集合では、一つひとつの問題に長い時間をかけるのではなく、基本的な解法を正確に使い分けることが大切です。特に、負の数、かっこの展開、平方根では、途中式を一行残すだけでも計算ミスを減らせます。
また、関数の複数選択や作図では、答えだけを覚えるのではなく、「なぜその選択肢になるのか」「どの条件からその線を引くのか」を説明できるようにしておきましょう。短時間で処理する練習と、解き直しを組み合わせることが得点の安定につながります。
※本記事は、過去問分析をもとに当塾が作成した学習用コンテンツです。出題傾向の分析・整理にはAIも活用しています。
