富山県立高校入試 国語|説明的文章

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【富山県立高校入試・国語対策】第2問 説明的文章

ここでは、説明的文章を読み、語句・抜き出し・理由説明・要旨把握・論理展開を確認します。

本文全体の流れを追いながら、筆者の考えを短くまとめる力を意識して解いてください。

この記事では、実際の過去問をそのまま掲載するのではなく、過去数年分の出題傾向をもとに、当塾が独自に作成した予想問題・類題を紹介しています。

■ 問題

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。

 私たちは、何かを学ぶとき、正しい答えを早く得ることを大切にしがちである。もちろん、知識を正確に身につけることは必要だ。しかし、答えだけを急いで求める姿勢が強くなりすぎると、考える途中で生まれる迷いや寄り道を、無駄なものとして切り捨ててしまうことがある。

 たとえば、友人と話し合いながら問題を解く場面を考えてみよう。最初から解き方を知っている人が一方的に説明すれば、短い時間で答えにたどり着くかもしれない。けれども、その途中で「なぜそうなるのか」「別の考え方はないのか」と問い返す人がいれば、話し合いは遠回りになる。その遠回りの中で、参加した人は自分の理解のあいまいな部分に気づく。

 私は、このような遠回りを、学びの中の余白と呼びたい。余白とは、何も書かれていない空白のことではない。そこには、考え直したり、比べたり、言葉にしなおしたりするための時間が含まれている。ノートの端に残った白い部分が、あとから気づいたことを書き足す場所になるように、学びの余白もまた、新しい理解を書き加える場所になる。

 近年は、短い言葉で情報を伝える機会が増えた。便利な一方で、複雑なことをすぐに単純な結論へまとめてしまう危険もある。人の考えや経験は、いつも一文で言い切れるほど単純ではない。相手の言葉を受け止め、自分の言葉に置きかえて考えるには、少し立ち止まる時間が必要である。

 学校での雑談や、授業後の何気ない会話にも同じことが言える。一見すると勉強と関係がないように見える会話の中で、私たちは相手の感じ方や、自分とは違う見方に出会う。「それはどういう意味」と聞き返したり、「自分ならこう考える」と言い直したりすることで、言葉は単なる情報の入れ物ではなく、人と人との理解を結び直す働きを持つ。

 だから、学びに必要なのは、答えに向かう一直線の道だけではない。途中で立ち止まり、考えを揺らし、言葉を選び直す時間も必要である。余白のある学びは、遠回りに見えても、結果として一人ひとりの理解を深くする。言語の本来の働きは、正解を運ぶことだけではなく、考えを他者と分かち合いながら、新しい理解をつくることにあるのだ。

問一

本文中の「正しい答えを早く得ること」と同じ内容を表している部分を、本文中から十字で抜き出しなさい。

問二

本文中の「切り捨てる」の反対の意味に最も近いものを、次から一つ選び、記号で答えなさい。

ア 選び取る イ 残して生かす ウ 急いで進む エ はっきり分ける

問三

本文中の「余白」と同じ意味で使われていないものを、次から一つ選び、記号で答えなさい。

ア ノートの余白に考えを書き足す。
イ 予定に余白を残しておく。
ウ 絵の余白が見る人に想像を促す。
エ 余白もなく文字を詰めて書く。

問四

傍線部「遠回りの中で、参加した人は自分の理解のあいまいな部分に気づく」とあるが、なぜそのように言えるのか。本文の内容に即して説明しなさい。

問五

本文の内容を整理した次の文のA・Bに入る語句を、それぞれ本文中から七字で抜き出しなさい。

答えだけを急ぐ学びでは、途中で生まれる迷いや寄り道が失われる。しかし、学びの中のAは、考え直したり、Bしたりするための時間を生む。

問六

筆者は、学校での雑談や授業後の会話にはどのような意義があると考えているか。「相手」「自分」という語を使って、五十字以内で説明しなさい。

問七

筆者が考える言語の本来の働きを、「言語」「理解」という二語を使って、十字以上十五字以内で書きなさい。

問八

本文の論理展開として最も適切なものを、次から一つ選び、記号で答えなさい。

ア 身近な例を示し、反対意見を紹介したあと、結論を保留している。
イ 答えを急ぐ学びの問題点を示し、余白の意義を説明して、言語の働きへ考えを広げている。
ウ 雑談の楽しさを中心に述べ、学校生活の改善策を提案している。
エ 情報機器の便利さを説明し、短い言葉の重要性を結論づけている。

■ 解答

問一 答えだけを急いで求める

問二 イ

問三 エ

問四 話し合いで問い返したり別の考え方を比べたりすることで、自分の理解が十分でない部分に気づけるから。

問五 A:学びの余白 B:言葉にしなお

問六 相手の感じ方や自分とは違う見方に出会い、互いの理解を結び直す意義がある。

問七 言語は理解をつくる働き

問八 イ

■ 解説

問一は、第一段落の内容を本文中の別表現と対応させる問題です。「正しい答えを早く得ること」は「答えだけを急いで求める」と同じ意味になります。

問四は、話し合いの中で「問い返す」「別の考え方を探す」ことにより、自分の理解の不十分さに気づく、という本文の流れを押さえます。

問六・問七は本文全体の主張に関わる問題です。言語を「情報を伝える道具」だけでなく、「理解をつくる働き」としてまとめることがポイントです。

■ 学習ポイント

  • 説明文では、具体例から筆者の主張へ進む流れを確認する。
  • 抜き出し問題は、設問の表現と本文中の言い換えを対応させる。
  • 記述問題では、本文中の根拠を使い、自分の言葉でまとめる。

※本記事は、過去問分析をもとに当塾が作成した学習用コンテンツです。出題傾向の分析・整理にはAIも活用しています。

教育センター学習塾では、富山県立高校入試の説明文読解・記述問題対策を行っています。本文の根拠をもとに、短く正確に書く練習を重ねましょう。