富山県立高校入試 国語|説明文章

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【富山県立高校入試・国語対策】説明文章

富山県立高校入試の国語では、説明文章を読み、筆者の考えや本文の論理展開を整理する問題が出題されます。この記事では、本文中の根拠をもとに、抜き出し・記述・内容整理を練習します。

この記事では、実際の過去問をそのまま掲載するのではなく、過去数年分の出題傾向をもとに、当塾が独自に作成した予想問題・類題を紹介しています。

本文

 私たちは、目的のある時間を大切にしようとする。勉強なら点数を上げるため、練習なら試合で力を出すため、読書なら知識を得るためというように、何のためにするのかがはっきりしている時間は、意味のあるものとして受け止めやすい。

 しかし、生活の中には、目的がすぐには見えない時間もある。帰り道に友人と少し遠回りをする。祖父の昔話を聞いているうちに予定より長くなる。調べものをしていたはずが、関係のありそうな別の資料に目が止まる。このような時間は、一見すると効率が悪い。けれども、あとになって考えると、自分の考え方を変えるきっかけになっていることがある。

 効率とは、少ない時間や労力で目的に近づくことである。もちろん、それは大切な考え方である。限られた時間を使う以上、何でも手当たり次第に行うわけにはいかない。だが、効率だけを基準にすると、まだ目的になっていないものを見落としてしまう。なぜなら、人は最初から自分に必要なものをすべて知っているわけではないからである。

 たとえば、図書館で資料を探すとき、検索した本だけを読めば、作業は早く終わる。けれども、同じ棚に並んでいる別の本をめくることで、調べたい内容の背景に気づくことがある。そこでは、予定外の出会いが学びを広げている。これは単なる無駄ではなく、考えの入口を増やす働きをしている。

 会話にも同じことが言える。用件だけを伝える会話は短くてすむ。しかし、何気ない話の中で、相手がどのようなことに関心を持っているのか、どんな言葉に安心するのかが分かることがある。用件だけでは届かなかった相手の考えに近づけるのである。

 だから、目的のないように見える時間をすべて切り捨てる必要はない。大切なのは、だらだら過ごすことをよいとすることではなく、予定外のものに気づく余地を残すことである。寄り道は、目的地から外れることではなく、新しい目的地を見つけるための余白にもなるのだ。

問題

  1. 本文中から、「目的がすぐには見えない時間」が一見どのように見えるかを表している一文を抜き出しなさい。
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  3. 筆者が、効率だけを基準にした考え方と対照的に大切だとしているものに最も近いものを、次から一つ選びなさい。
    ア 速度 イ 余裕 ウ 費用 エ 計画
  4. 次のうち、本文中の「入口」と同じ意味で使われているものを一つ選びなさい。
    ア 体育館の入口に集合する。
    イ 研究の入口として資料を読む。
    ウ 店の入口が新しくなった。
    エ 駅の入口で友人を待つ。
  5. 「効率だけを基準にすると、まだ目的になっていないものを見落としてしまう」とあるが、それはなぜか。本文の内容に即して説明しなさい。
  6. 「予定外の出会い」が図書館の例でどのような働きをしているか、本文中から五字で抜き出しなさい。
  7. 本文の内容を次のように整理した。空欄A・Bに入る言葉を、それぞれ本文中から五字で抜き出しなさい。
    効率だけを重視すると、Aを見落とすことがある。目的のないように見える時間には、Bを残す意味がある。
  8. 筆者が「寄り道」を肯定的にとらえている理由を、「余白」という語を使って四十五字以内で説明しなさい。
  9. 本文全体の論理展開として最も適切なものを、次から一つ選びなさい。
    ア 効率の欠点を示し、効率を捨てるべきだと主張する。
    イ 目的のある時間の大切さを述べた後、目的が見えにくい時間の意義を説明する。
    ウ 図書館の使い方を説明し、資料検索の方法をまとめる。
    エ 友人との会話を例に、話し方の技術を紹介する。
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解答

  1. このような時間は、一見すると効率が悪い。
  2. 人は最初から自分に必要なものをすべて知っているわけではないから。
  3. 学びを広げ
  4. A:新しい目的 B:気づく余地
  5. 予定外のものに気づく余白が、新しい目的地を見つけるきっかけになるから。

解説

問1は、第二段落の「目的がすぐには見えない時間」を具体化した後の一文に注目します。帰り道の遠回り、昔話、調べものの途中で別の資料に目が止まることをまとめて、「このような時間は、一見すると効率が悪い。」と述べています。

問2は、本文の最後にある「予定外のものに気づく余地を残す」という主張をもとに考えます。効率だけを基準にする考え方と対照的に、筆者は「余裕」や「余白」を大切にしています。

問3は、本文中の「考えの入口」が、建物の入口ではなく、考えを広げるきっかけという意味で使われていることを確認します。同じ意味で使われているのは、「研究の入口として資料を読む」のイです。

問4は、直後の「なぜなら」以下が根拠です。人は最初から自分に必要なものをすべて知っているわけではないため、効率だけを基準にすると、まだ目的になっていない大切なものを見落としてしまうのです。

問5は、図書館の例の中の「予定外の出会いが学びを広げている」という部分に注目します。五字で抜き出すため、答えは「学びを広げ」です。

問6は、本文終盤の主張を整理する問題です。効率だけを重視すると「新しい目的」を見落とすことがあり、目的のないように見える時間には「気づく余地」を残す意味があります。どちらも本文中から五字で抜き出します。

問7は、最終段落の内容をまとめます。「寄り道」は、目的地から外れるだけでなく、新しい目的地を見つけるための余白になる、という筆者の考えを説明します。

問8は、本文全体の流れを確認する問題です。本文は、目的のある時間の大切さから始まり、目的が見えにくい時間にも意味があることを説明しています。したがって、正解はイです。

学習ポイント

  • 「なぜなら」「だから」の前後は、理由説明・主張の根拠になりやすい。
  • 抜き出し問題では、本文中の同じ意味の表現を探す。
  • 字数指定のある問題では、抜き出した後に必ず文字数を数える。
  • 本文全体の主張は、最終段落にまとまることが多い。

※本記事は、過去問分析をもとに当塾が作成した学習用コンテンツです。出題傾向の分析・整理にはAIも活用しています。

この問題が、難しいと感じた方へ

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